週末は以前から楽しみにしていたオハッド・ナハリンによるイスラエルの
ダンスカンパニー バットシェバ舞踊団の「Last Work」を観てきました。
世界的な振付師であるオハッド・ナハリンを追った
ドキュメンタリー映画「MR.GAGA」の存在を知ってから、
今回の公演もタイミング良く観に行けて本当に幸せなこと。
実際に生でこの公演を体験出来たことは
とても大きな衝撃と温かさを心に残しました。
2015年に考えられた「Last Work」は
舞台上右奥にランニングマンで公演中永遠走る青いドレスの女性がひとり。
彼女だけは一定の速度を保って、淡々と走り続ける。
そんな舞台上を、対照的にダンサー達がそれぞれ縦横無尽に動いて見せる。
ゆっくりとゆっくりと感情が大きくなるように
徐々にダンサー達の動きが激しさを増していき
クライマックスへと一気に向かう演出。
公演中、
私は淡々と走り続けるそのダンサーの動きを「時間」と解釈して見ることにしました。
そして、舞台上を駆け巡るダンサー達は「世界」を表しているのかな、と考えながらみました。
「時間」は誰にでも平等に与えられた一定のリズムを刻むもので
その反面、その時間をいかにして味わいシェアしていくかは
この世代に生きている「世界」の感じ方次第なのではないかと、考えました。
衣装や演出に用いた小道具のひとつひとつも印象的で
見る人の解釈によって如何様にも読み取れます。
それでいて、常にエネルギーに満ちています。
この公演の後、心に深く残ったので
その足で渋谷イメージ フォーラムで公開中の
オハッド・ナハリンを追ったドキュメンタリー映画
「ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス」を観に行きました。
(イスラエル/2015年/監督:トメル・ハイマン/100分)
「Last Work」の興奮冷めやらぬうちに、
オハッド・ナハリンを8年かけて追いかけたドキュメンタリーも鑑賞。
映画の前にバットシェバ舞踊団を体験していたので
映画を見ながら答え合わせをしていくような
パズルがはまっていくような感覚で観れたことも有り難かったです。
オハッドがNYに渡って
マーサ・グラハム舞踊団にいたことや振付家としてキャリアを積み
今に至るまでの紆余曲折を描いた本作はエネルギーに満ち、
ダンスとは人間にとってもっとも本能的な芸術であることを教えてくれます。
常に型破りなオハッドのパワーに圧倒されつつも
彼のプライベートなところにも迫り、様々な側面から楽しめる作品でした。
10月14日(土)よりシアター イメージフォーラムにて公開中。
オススメであります。


























