「Tarnation」
(アメリカ/2003年/監督:ジョナサン・カウエット/92分)
先週は ジョン・キャメロン・ミッチェル監督作品を
見直していました。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチがあまりにも有名で私も公開当時観た。
当時見落としていたシーンとか意味とか拾い集めるみたいで
懐かしい気持ちになったり
印象に残った作品を見直すことはとても良いことだなってしみじみ・・。
「Tarnation」は今回初見だったのですが、
友人からものすごい作品だと勧められていたところで
絶対に観てみたかった作品。
私とてもドキュメンタリーが好きで
「Tarnation」はこれまで観た
ドキュメンタリーとはまた違っていて
特にiMovieを駆使して作ったチープながら
作品の意図だけをシンプルに伝えようとする純粋で美しい映画。
勢いで作っている感がとても伝わって想いが凝縮されている。
この映画の監督で本作の主人公でもある
ジョナサン・カウエットの幼少期から大人になるまで、
精神を病んだ母親との関係や
子供の頃の里親での虐待の記憶や自身が同性愛に目覚め
ゲイ・カルチャーにのめり込んでいくところも素直に描かれている。
編集の方法も日記のようなその瞬間瞬間、
自分がちゃんと存在していたことを証明していくように
無限膨大に描かれていて観ていてとても切ない気持ちになる。
ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の新人映画オーディション用に
送られてきたビデオから、ガス・ヴァン・サント監督に見出され、
作品の完成に至ったというプロセスも信じ難いほど。
こういう良い作品はもっと若い頃からしっかり観ていかないといけないやつだと
肝に銘じた。