2016年2月1日月曜日

Scene #1「A Trip to the Moon」


「A Trip to the Moon」
邦題:「月世界旅行」
(製作国:フランス/公開:1902年/監督:ジョルジュ・メリエス/上映時間:14分)



1902年にフランスで公開されたジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」

映画の父として知られるリュミエール兄弟の作品を見た、
当時マジシャンだったメリエスが活動写真に感銘を受け
その後得意のトリックを映像に用いたのが初めての特撮SF映画となる。

これが 「月世界旅行」

そもそもあの発明王で知られるエジソンが
キネトスコープを発明し、
それに目を付けたリュミエール兄弟の父が兄弟に研究をさせたことから、
より多くの人が見れる様に
スクリーンに映像を投影する技術を発明するという・・
何とも感動的な話。
(まず、エイジソンが開発したキネトスコープは一人用の映写機だった。
その形状は覗き込む形で、そもそも一人で映像を楽しむもの。)

面白いのがあの発明王のエジソンが発明したものを
リュミエール兄弟がさらにうわてをいき、
それを知ったエジソンが慌てて映画開発に乗り込むという。

そこはやはりショービジネスの本場アメリカ。
これを放っておく訳にはいかないはず。

と言う、余談は良いとして
ジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」話は戻して、
彼の作品は リュミエール兄弟の残した映画よりも
ストーリー性があって作品の芸術性も高い。

映画とは"第七芸術"と言われているところがあって
ただ動画を記録したものでは映像であって
そこに意図や美意識、
観るものへの配慮があった際に
芸術としての映画となる様に思います。

エジソンの作った映画も、
メリエスの作品と比較して
メリエスの作品の方が圧倒的にファンタジックで
ストーリー性があり感動的であることがわかります。

それは彼がもともと観る人を惹きつける職業、
マジシャンというものが彼の映画制作の根底にあり
人に驚きと感動を与えることを自然に備えていたからという様に思います。

月世界旅行は著作権が切れ、
YOUTUBEなどにゴロゴロと映像が転がっていますので
是非一度ご覧いただければ。

とても短いのでお子さんと一緒に見ても楽しいかもです。
(もしかしたら、宇宙船が月の右目に刺さるシーンあたりで号泣されるかもです。
映像は古い上に少し怖めに見えるかも・・。笑)

メリエスのサービス精神には
頭が上がりません。

2011年公開の「メリエスの素晴らしき映画魔術」で 
見てみるのも良いかもしれません。

こちらでは「月世界旅行」のカラー版が収録されています。

メリエスの驚きの「月世界旅行」他の作品も多数収められていますので
こちらも合わせてご覧いただくと楽しいかと思います。










そんな「月世界旅行」


去年に観る機会がありまして、
もう何年も前に映画のイベントをやっていたのを思い出しました。
「あぁ、そうだ」
この作品を改めてご紹介したいと思い書きました。

そのイベントで初めて上映したのがこの作品でした。

確か、第一回目のイベントは映画の起源についてでしたので、
その他「アンダルシアの犬」「紅葉狩り」「椿姫」「カリガリ博士」「戦艦ポチョムキン」を上映予定としていた。
(「紅葉狩り」に関しては日本最古の映画とされているが
あまりに古い作品の為、映像ではお届け出来なかった。) 

あの頃のことを考えるとものすごく一方的な催しだったなぁ・・と
恥ずかしさを思い出します。

それもまた良しなのか・・・。若いというのはとても良いことだと振り返ります。

これから、またこちらのタイミングではありますが
特別な作品を皆様にご紹介できればと思っております。

またお付き合い頂けますと幸いです。