「他人の顔」
(日本/1966年/監督:勅使河原宏/122分)
安部公房 原作・脚本、勅使河原宏監督作品。
自身の顔を事故で失った男が精巧な他人の顔を手に入れ、
自分の妻を他人を装って誘惑していくという話。
しかし他人を装ったはずの男に妻は本当は気づいていたと言う…。
自他と区別するために重要な力を持つ顔を失い、
顔を持たない男の社会的な自我を失うことを意味する。
顔に秘める様々な憶測を側面からじわじわと描く。
これが安部公房の作品か、美しく狂気。
1959年にフランスで公開された「顔のない眼」もとても好きな作品なのだけど
内容は違えど、似ているところもあり楽しめる作品。
勅使河原監督の演出が光るサスペンス映画。